Mixed Reality 活用によるロボット導入検証効率化ソリューション “RoboLens® Layout”β版リリースのお知らせ
株式会社ネクストスケープ(以下ネクストスケープ)は、Mixed Reality(以下MR)を活用してロボットの導入検証を効率化するソリューションRoboLens® Layout のβ版提供開始をお知らせします。2023年5月15日に正式リリースしたRoboLens® Teachingに続く「RoboLens®」プロジェクトの第二弾として、ロボットの導入検証を支援するソリューションを提供します。
【製品開発の背景】
多関節ロボットの導入を検討する際、現場に合わせたロボットの機種選定や、どこに配置すれば目的の動作を実現できるかといった事前検証が必要となります。しかし、実物のロボットを用意する事や、シミュレーションソフトウェア上に現場空間を再現して検証を行うコストが高い、などの課題があります。また、すでに多関節ロボットを導入済の現場においても、稼動中のロボットの一時停止が困難であることから、配置変更の検証が難しいといった課題もあげられます。
このような課題に対してネクストスケープでは、Mixed Reality技術を活用して、設置予定の現場空間を活用した仮想ロボットの配置および動作検証を実現する事で、迅速な検証や意思決定を支援できると考え、RoboLens® Layoutを開発しました。
ロボット導入構想における初期ステップの障壁を下げることにより、ロボットのさらなる普及と社会の利便性向上に貢献いたします。
【「RoboLens®」プロジェクトについて】
ネクストスケープでは、Microsoft Mixed Realityパートナープログラムの認定パートナーとして、Microsoft HoloLensがリリースされた当初から技術研究開発及びシステム開発に取り組んでいます。
その中で、人とロボットのコミュニケーションインターフェースとして、MR技術を利用したロボット活用の拡大をビジョンに、「RoboLens®」プロジェクトを進めてきました。
2023年6月にはUniversal Robots社の製品パートナープログラム「UR+」に、Mixed Realityを活用した初めての製品として認定を取得しました。
【製品概要】
RoboLens® Layoutは、ロボット導入予定の現場において、導入後のイメージを検証するアプリケーションです。MRデバイスのMicrosoft HoloLens 2 を使用し、実際の現場空間に合わせて仮想ロボットを配置し、動作を検証する事が可能です。目的の作業を実施するために、どの機種をどこに配置しどのように動作させるか、といった内容をMRデバイス1台で検証可能であるため、低コストで迅速な意思決定を実現します。
- 配置検証機能
- 任意の機種を選択し、仮想ロボットをロード可能。
- マーカーを起点に任意の位置、角度にロボットの配置を調整可能。
- ツールセンターポイント(以下TCP)を摘んで引っ張る動作で、直感的に仮想ロボットの姿勢変更が可能。
- 配置検証データを基に、ロボット実機導入時の設置ガイド表示が可能。
- 動作検証機能
- RoboLens® Teachingと同等のティーチング機能を用いて、直感的に仮想ロボットの動作を定義し、動作検証を行う事が可能。
- 動作検証時に出力したロボットプログラムを、ロボット導入時に実機へインポートする事が可能。
【製品詳細】
対応ロボット: Universal Robots UR3e、UR5e、UR10e、UR16e
【製品発表日】
2023年7月18日
製品利用に関してはお問い合わせ窓口からご連絡ください。
【製品Webサイト】
https://withmr.nextscape.net/robolens/
【本件に関するお問い合わせ】
※本ドキュメントの掲載内容は発表時の内容です。