「どうでしょう祭」は10月4日(金)から3日間、札幌で開催された「水曜どうでしょう」メンバーによるライブトークイベントです。HTBはイベントに参加できないファンのために、オンライン・ライブ配信を企画しましたが、動画の権利関係上、DRM※の導入が必要不可欠でした。しかし、リリースまでの期日が迫っていたため、短期間でのDRM導入が可能なネクストスケープの「Multi DRM Kit」の採用を決定し、DRMを使用したオンライン・ライブ配信を実現しました。
※DRM:デジタル著作権管理(Digital Rights Management)。
「どうでしょう祭」のオンライン・ライブ配信担当者であるHTBコンテンツビジネス局ネットデジタル事業部の三浦一樹氏からのコメント:
『MediaPackageにDRM連携機能があったことは知っていましたが、実際に暗号化の部分は簡単に実現することができました。
事前に申請が必須となるAppleのFairPlayStreamingの取得については英語での申請やりとりが必要になるのですが、わからない部分について、教えていただきスムーズに取得することができました。
プレイヤー側での復号についてですが、サーバ構築の経験がなかったため、経験のあるAWS Lambdaを使っての構築が前提だったのですが、手厚くサポートしていただき、無事に実装することができました。この部分でのサポートがなければ、この短期間でのシステム構築は実現できませんでした。
また、我々が扱うコンテンツはDRMによる管理が必要不可欠となりますが、SaaS型のMultiDRMKitを採用することで今回のようなイベントにおけるスポット対応でも必要最低限の費用に抑えることができました。
今回の開発のノウハウを活かして、動画コンテンツにおけるビジネス展開を広げていければと思います。』
【「Multi DRM Kit」とは】
「Multi DRM Kit」は、既に運用中の動画配信システムを活用しながら、主要なDRM である Microsoft PlayReady、Google Widevine、Apple FairPlay Streaming すべてに対応した動画配信を実現するSaaS型のクラウドサービスです。既存のシステムに大きな変更を加えることなく、主要ブラウザや各種デバイスへのセキュアな動画配信を短期間かつ低コストで実現できます。